紅白歌合戦を見ていて、毎年、不思議に思うことがありました。
それは、「蛍の光」を歌うこと。
なぜ、年末に「蛍の光」?
学校に上がってからは、卒業式の定番でした。
でも教育とはおそろしいもので、卒業式に「蛍の光」を歌うことはなぜか不思議に思わなかったのですが、年末の「蛍の光」は、こんなオバサンになるまで、「なぜ年末に蛍の光?」と、聴くたびに疑問に感じていました。
昨年の紅白では、平尾正明さんが指揮をしていらっしゃいましたよね。
でも、その疑問が、解けたのです。
というか、解けたんじゃないかな、と、その小さな発見がうれしくて、よろこんでいます。
前述の映画「長州ファイブ」の中のワンシーン。
ブログ「長州ファイブ」の中でも書いた幕末の志士で、明治富国強兵の立役者となった山尾庸三が、スコットランドのグラスゴーの造船所で造船技術を学んでいた頃。
スコットランドでは、新年最初の訪問者が黒髪だと、幸運を連れてきてくれると喜ばれたのだそうです。
深夜、年が変わるのを見計らい、親しくなったエミリーの家を訪ねた山尾は、黒髪ゆえに家族から大歓迎を受け、そして家族みんなで手をつないで輪になって踊るのですが、その歌がなんとまあ、「蛍の光」。
「蛍の光」で楽しく踊る様子に、いささか戸惑いつつ、そういえば、「蛍の光」は、スコットランド民謡だったことを思いだしました。
当時の日本人留学生たちは、「黄色いサル」と、冷たい扱いを受けることも少なくなかったでしょうが、そんな中で、「黒い髪」ゆえの好待遇と、そのとき歌われていた「蛍の光」は、留学生たちの胸に格別な思いを残したのかもしれません。
そして、そんな気持ちが、年末の「蛍の光」や、卒業式の「蛍の光」になったのかもしれません。
「蛍の光」を歌うルーツ。
違っているかもしれませんが、そうであるような気もして、なんだか大発見をしたような、ちょっとうれしい気持ちです。 (写真、yama-p)(きなこ)
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しゅうじ (金曜日, 20 1月 2017 12:13)
そういえば去年の暮に蛍の光を合唱しました。まったく違和感持たず。(笑)
長州ファイブでは蛍の光とありましたが「友よ、古き昔のために、親愛のこの一杯を飲み干そうではないか。」と唄ってました。蛍の光との繋がり、世界ふしぎ発見!してみたくなりました。
きなこ (金曜日, 20 1月 2017 14:02)
しゅうじさん、
こんにちは♪
そうですか、歌っていた歌詞の内容までは気がつきませんでした。
これだから誰かと一緒に同じものを見るのは愉しいです。
「蛍の光で勉強し、窓の雪でも勉強し」の、日本の歌詞とはまったく違うのですね。
いい歌詞ですねぇ。
今、ネットで調べたら、日本語の歌詞は四番までありました。
学校でも紅白でも一番しか歌っていなかったので、二番からは初めて知りましたが、へぇ、そんな内容なんだと、ちょっと驚いています。
世界ふしぎ発見!して、ボキャブラ天国で、へぇ、連発しそうです。
コメントをありがとうございました。