大切なことであればあるほど、口をつぐんでしまうということが、わたしたちにはあります。
言葉を尽くすほど心と言葉が離れていくようで、自己嫌悪することがあるのは、日本人、しかも古いタイプの日本人だからなのでしょうか。
別れや死や病の進行や老いや。
動かしようなく大きなものの前で、自分が川底の小石になって、時間だけが川の流れのように頭上を過ぎていくような気持ちになることがあります。
時にそんな気持ちを繰り返しながら、わたしたちは年を重ねているような気もします。
(写真 yama-p) (きなこ)
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