大学入学が決まり、晴れて一人暮らしをすることになったムスコさんの話です。
初めての一人暮らしを前に、お母さんは付け焼き刃で料理を教えようと思ったそうです。
何を教えよう。
インスタントラーメン以外作ったことがなかったムスコさんに、悩みに悩んだお母さんが選んだメニューは、ヤキソバ。
キャベツ、タマネギ、ニンジン、もやし、…。豚肉でもソーセージでも。
具材は何でもよしで、野菜もたっぷり摂取。
味つけを塩にすれば、塩ヤキソバに。
さらに、メインの麺をウドンに変えれば焼きウドンに変身。
春休み、何度も練習して、晴れてムスコさんはヤキソバ作りを習得して、新天地に巣立って行かれたそうです。
離れて暮らす子を思う親の気がかりは、何よりも食事のこと。
ヤキソバを教えて少し安心して送り出せたお母さんでしたが、電話で
「今日なに食べた?」
聞くたびに返事は
「ヤキソバ」
最初は、特訓のかいあったと喜んでいたお母さんも、毎回、同じ返答に
「もしかして、ヤキソバしか食べてないの?」
不安になって尋ねれば
「うん、ヤキソバの麺、安いしね。昨日もまとめて六個買っといたよ」
・・・、どういう味覚してるの? うちのムスコ・・・。
家計に配慮の経済観念にはうれしく思いつつも、修行僧のようにヤキソバを食べ続けるムスコさんに、お母さんは、なんだかフクザツに胸を痛めている、という話でした。
離れて暮らす若者の皆さん、お母さんを心配させないように、食事には気をつけましょうね。 (絵、安本洋子さん)(きなこ)
♪絵をクリックすると、「エール~きみを信じてる~」をお聴きいただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=xvpbhhVY9Po
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スミピー (土曜日, 13 5月 2017 01:39)
きなこさん、ご無沙汰しております。
その息子さん自炊してヤキソバ今も作っておられるというだけでもすごいですよ。しかも始末家!!!
僕なんか弁当ばかりでしたから。コンビニのが飽きたらスーパーのという具合に…下手したらそれこそカップヤキソバでした(笑)
でも確かに毎日修行僧のように直伝ヤキソバを食べ続けているというのは親からしたら嬉しい反面、栄養面も含め心配になりますよね。
でも意外とその子持ってきようによってはできる子だと思いました。
あ、夜食が食べたくなっきた。
いかん、いかん(汗)
いただきまーす(>人<;)
いやいや、
おやすみなさーい(( _ _ ;))..go⚪︎。
きなこ (土曜日, 13 5月 2017 08:40)
スミピーさん、おはようございます。
コメントを、ありがとうございます♪とてもうれしかったです。
スミピーさんも、一人総合病院みたいな状況だったのですね。たいへんでしたねぇ。
元気さんとふたりで、JAの向こうをはって、総合病院作りますかね(笑)
ところでこのムスコさんについてですが、スミピーさん、いいとこついてらっしゃいます! 「もっていきようによってはできる子」。まさに!
わたしもお会いしたことあるのですが、オバサンの目から見ると彼は、まだまだ発展途上だな、もがいてるんだろうな、自分で自分の足を踏んずけて悪戦苦闘してるな、と感じるところもあるのですが、とても光るものを感じる、個性が魅力的な青年です。彼が自分の個性と光を輝かしながら歩いていけるように、いい出会いがあるといいな、と応援したい気持ちです。若者にたいして、こんな気持ちになるということは、わたしもすっかりオバサンになったということなんだろうなぁ。
最近は日によると10度の単位で気温が上がったり下がったりして、体が振り回されるので、総合病院状態の身はちょっとつらいですね。スミピーさんも、どうぞ先手先手でお体休めて、大事になさってくださいね。コメント、ほんとうにうれしかったです♪