着信があったので電話をかけたら
「あら、ごめんなさい。もう、その用事は解決したから大丈夫よ」
と言われて、そのままたのしい長話になりました。
たのしい話、ちょっと心配な話、色々話したあと
「今度、本屋さんに一緒に行きましょう」
と誘ってもらいました。
「もう私も仕事を辞めたから、そんなにお金もないから、お昼はおうどんでも食べてね」
と。
彼女は長く立派にお勤めになっていたお仕事を最近お辞めになったばかり。
「スゴイお仕事されてるんですね、頭がいいんですね」
と言っても、
「こんなおじいさんがするみたいな仕事。私は本当は広告の隅っこでも、絵を描いて生きていけたらいいなあ、とずっと思っていたの」
と言われています。
きちんと仕事をされている姿勢のよさは感じていましたが、仕事をひけらかしたり自慢したりする話は一度も聞いたことがありません。
わたしより少し年上なのですが、少女のような感性は、ランドセルを背負い、学校帰りの道でおしゃべりしているような感じ。
「行きましょう、行きましょう。わたし、美術館のミュージアムショップを見るのも好きなんです」
と言いました。
「わたしも好きよ。クリアファイルとか、ちいさなブローチとか、きれいで珍しものがたくさんあるわよね」
「そうです、そうです。なかなか買えないんですけど、見てるだけでもたのしいですよね」
文房具やさんもたのしい、本屋さんもたのしい、と二人で盛り上がり
「じゃあ、一緒に行きましょうね。あまり先にならないうちに行きましょうね」
と約束して電話を切りました。
たちまち日にちを約束できない彼女ですが、きっと近々たのしい時間が過ごせることを楽しみにしています。(絵、安本洋子)(きなこ)
(♪絵をクリックすると、「冬のひまわり」をお聴きいただけます。)
https://www.youtube.com/watch?v=4k3dP4e30WM
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しゅうじ (土曜日, 17 6月 2017 11:55)
『Dearげんきなこさま』入選したんですね。おめでとうございましたです。想像を超えるタイトルです!なんとなく内容は想像できるんですけど、私の想像力などしれたもの、またよい意味で期待を裏切ってくれるような気がします。全国で入賞しないと見れないんですかね、では入賞してもらわないと!誰か入賞約束してくださ~い♪失礼しました
きなこ (土曜日, 17 6月 2017 12:08)
しゅうじさん、こんにちは♪
そうなんですよ、入賞されたんですよね!
ほんとうに、おめでとうございます!ですよね。
元気さんがネットで見て、わたしたちもおととい知ったのです。
そうなんです、タイトルにもビックリ、感激でした。
もちろんわたしたちも内容を見てないのですが、どんなことなのか、でも、ちょっとコワいような気もしています。