「靴擦れで、足が痛くて歩けないから、駅まで車で迎えに来て」
娘から、電話がありました。
駅前に車を停めて待っていたら、ああ、あれだあれだ。
一目でそれとわかる歩き方で、ハイヒールをはいた娘がホームから出てきました。
足が痛くてたまらない。
でも、痛いことを悟られたくない。
そんな「乙女の気持ち」がありありとわかる歩き方でした。
思わず元気さんと顔を見合わせました。
わたしが最後に靴ずれになったのはいつでしょうか。
若い頃、「靴に足を合わせて買った」靴で、わたしはしょっちゅう靴ずれになっていました。わたしは足の形が悪いのです。その上、大きい。
だからハイヒールは、たいてい駄目でした。
歩きながらずきずきと痛む足。
ハイヒール、履いてくるんじゃなかったなあ、と後悔しながらいつも思っていたのは、シンデレラのお姉さんたちのこと。
小さなガラスの靴に足を入れようとやっきになっていたシンデレラのお姉さんたち。
でも、縦にしても斜めにしても、痛いほど無理しても入らない無常。
見守る人たちの前で、すごすごと靴を脱ぐのは情けなかっただろうなぁ。
わかるなあ。わかるなあ。
お姉さんたちのイジワルはイジワルとして、でも、その「がーん」という絶望の気持ちには、深く同情、共感できました。
でも、それも今は昔の痛み。
今は、わたしの靴箱には、ハイヒールはひとつもありません。
これも、乙女を卒業したオバサンの特権なのかな。
そうそう、今日、患者会の体操で、足の指で地面をつかむ気持ちで歩きましょう!特に親指を意識して、と教わりました。
重心は内側にかけるようにするのがいいそうです。
(絵、大上克己さん)(きなこ)
♪絵をクリックすると、Dearをお聴きいただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=d-S5yK8_4zg
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