吹く風が気持ちのいい季節になりました。
特に、凪が終って、夕暮れて吹く風が私は好きです。
しっとり汗ばんだ体表をやわらかな風が過ぎて、ほのかに汗が乾くような感じが好きです。
忘れられないひと夏があります。
長崎の大村で過ごした夏です。
大学3年の夏、スイカ畑で麦藁帽子をかぶって、弥生時代の遺跡を発掘していました。
勉強は得意でなく、考古学のことも詳しくはないのですが、農民だったご先祖様たちの血筋か、空の下で土の上にいるのが好きでした。
朝一番に、農家の方が取り残したスイカを採って土の中に埋めて、休憩時間には、鍬で割って、みんなで生ぬるいスイカを食べました。
夕方になると、汗びっしょりのまま、みんなで歩いて宿泊していた旅館に帰りました。
炎天下で焼けた肌に、海から吹いてくる夕風が心地よかったことが忘れられません。
やわらかい風が吹いて汗を乾かすのを感じると、あの夏を思いだします。
(yama-p) (きなこ)
♪写真をクリックすると、たまのやの風をお聴きいただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=_QB7F64fzvM
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Nishikori (木曜日, 14 9月 2017 23:02)
気持ち、よくわかります。なぜ長崎にいたのですか?
きなこ (木曜日, 14 9月 2017 23:22)
Nishikoriさん、こんばんは♪
長崎に、意味はないのです。長崎で募集があったので、長崎だった、というだけなのです。
でも、長崎は、わたしが好きなさだまさしさんのふるさとであり、遠藤周作さんの多くの小説の舞台になったところだし、当時も「長崎」だということがうれしかったのですが、今も、あの夏が長崎でよかったなあ、と思っています。
長崎には、1ケ月いました。
わたしは、ホームステイも留学もしたことがないので、いまだかつて住所地以外にこんなに長く暮らしたのは、長崎だけです。
こうして書いていたら、あらためて、長崎でよかったなあ、という気持ちになっています。