あまりテレビは見ないのですが、今朝、ついていた民放の情報番組に林修先生が出演されていました。
「鮭という漢字の作りは、圭ですけど、これは、もともと生だったんですよ」などと、いつものスーツ姿で現れた林先生、いつものヤフー知恵袋顔負けの知識を披露。
それまで司会者だったアナウンサーたちは、2列の椅子に座って、生徒役に。
シャケとサケ、どちらが正解?
秋味って、なんのこと?
などなど、簡単そうで難しい質問に、それまで滑舌よく、軽快さわやかに司会されていたアナウンサーの面々も、宿題を忘れてきた不安げな生徒の顔に。
それがなんだかおかしくて、台所仕事をしながらみていました。
林先生の鮭のコーナーは、意外と長くて、途中一度CMも入って、10分ほどもあったでしょうか。
朝は、ニュース情報番組。
今話題の政治、経済、芸能ニュース。それから流行のファッション。
たちまち必要のない情報コーナーは、あってもつまみみたいなもの、と思っていたわたしには、サケは旬の魚とは言え、いいのかなあ、朝、こんなにがっつり鮭の話ばかりしていていいのかなあ、とちょっと違和感も。
でも、へぇ?そうなの?という面白い話ばかりだったので、最後まで見ていました。
それから1時間。
掃除機をかけながら、鮭のことを考えている自分に気がつき、ちょっと笑っています。
今日、職場で、通勤の電車の中で、学校で、ランチタイムに、サケの話題で息抜きしたり、話のきっかけにしたりする人が、どれくらいいるでしょうか。
傘をもって待ち合わせの駅前で。
上司に叱られたあとのランチタイムに。
今、たちまち必要なことではないサケのことをぽわんと考えている日本人が、日本のあちこちにいる。
そんな風景を想像したら、芸能人のゴシップの代わりにこのコーナーを作られたこの番組の方の選択、すごいなあ、と思ったりもしています。
(写真、yama-p)(きなこ)
♪写真をクリックしたら、赤トンボをお聴きいただけます。https://www.youtube.com/watch?v=qaL1XyYscDM
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