初めての記憶は、いつでしょうか?
私の母は、生まれた瞬間のことを覚えていると言っています。
「生まれたとき、赤い花が咲いていたのを覚えているよ」
というのです。
そんなこと、覚えているものかなあ、そもそも、赤ちゃんは目が見えないし・・・、と、母の話を、わたしはちょっとあやしんでいるのですが、でも、生まれたときの記憶どころか、おなかの中で聴いた歌を覚えている、という人もいるくらいですから、自分の頭を基準に物事を判断してはいけないのかもしれませんね。
わたしの初めての記憶はずいぶん遅くて、4歳です。
父が栗の木を揺すって落とした栗のイガが、木の下にいた母に当たって、「痛いじゃない!」と怒っているのですが、言われた父は、あはは、と大笑いしている、という光景です。
母が怒っているのに、父が笑っていることが子供の目に不思議で、それで覚えていたのかどうか、でも思い出すと、今もしあわせな気持ちになる風景です。
笑っていた父の記憶は、いかにもいたずら好きな父らしいなあと思いますし、21で私を出産した母は、あのとき十分に若かったのだろうなあ、と思ったりもします。
秋の大島の風景の中にいる若くしあわせな両親の思い出。
元気さんに呆れられるくらい記憶力の悪い私ですが、この「初めての記憶」は、とても気に入っています。
(写真は、ジュリエットさんお手製の栗の渋皮煮です)(きなこ)
♪写真をクリックすると、「愛になれる」をお聴きいただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=Wn-VPecZeNc
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スミピー (月曜日, 16 10月 2017 03:46)
げんきなこさん、こんばんは!
僕は0歳児の当時の記憶があるのですよ。
日差しが心地よい縁側でお座布の上に寝かされ側に置いてあるダルマの触るとカランコロン揺れるおもちゃに手を伸ばしながら「ああ、気持ちいいなぁ〜」と感じている記憶です。
その時の写真まで残っているのですよ。
なかには産まれた瞬間の記憶がある人もいるみたいですし、そういうことってやっぱりあるみたいですね。
きなこさんの4歳児の頃の記憶もとってもほのぼのとしていて素敵ですね!
きっとご両親のちょっとした、でもとても温かな光景が子供心にとっても印象的だったのでしょうね。
いつまでも色褪せない「初めての記憶」…
それは大人になった今の自分に優しく語りかけてくれるような何かを感じますし、人の記憶は曖昧な部分もありますが、そこには確かな意味を感じずにはいられないとても不思議でノスタルジックな人間の果てしないメカニズムにまで思い馳せてしまいました。
何だかまたまたわけのわからないコメントですみません…(汗)
素敵なお話ありがとうございました。
きなこ (月曜日, 16 10月 2017 09:20)
スミピーさん、おはようございます♪
そうなんですね、スミピーさんも、0歳の記憶があるのですね!
そうですか、あるんですね、やっぱり、そういうことが。
赤ちゃんスミピーさんのそばにあったというカランコロンと揺れるダルマさん、わかりますよ♪
昔は、よくありましたよね、ぱっちりお目目のだるまさんみたいなセルロイドのお人形。
縁側のぽかぽかと、揺れているお人形。
日差しにふっくらふくらんだお座布の上に寝かされたかわいい赤ちゃん。
想像するだけで、しあわせな光景ですね。
お互い、こんな幸せな光景が「初めての記憶」で、幸せですね。
毎日の生活は、たまに悲しいことやしんどいことも混じりますけど、でも、こういう光景からはじまっていることを思い出すと、「大丈夫」って、言われているようなきがして、なんだか励まされて、そしてちょっと泣きたいような気持ちになるんですよね。