めだかを飼っています。
今は、水草ひとつない、殺風景な水槽です。
ところが、今朝、水槽をのぞいていたら、なんと!水底にちいさなちいさな芽がでているではありませんか!
1ミリにも満たないほどの緑が2つ。
でも、ちゃんと双葉がついています。
目を疑うといいますが、まさに目を疑い、水槽を、右から左から上から、覗きこみました。
昨年の秋、思いがけず戴いて、我が家にやってきためだか3匹。
夜店の金魚すくいのときのようなビニール袋に入れてもらったので、帰りにホームセンターで水槽と、それからポットに植えられた水中植物を買ってかえりました。
特売で半額になっていた「竜のひげ」のようなその植物は、まったく育たないどころか、どんどんと緑の部分が小さくなり、3ミリほどの大きさで何ヶ月もがんばっていましたが、年が明けると、ついに緑色が消滅してしまいました。
特売だったものねえ、と、がっかりしながら、でも、「植物が植えられている砂利は、水を浄化します」と書いてあったので、ポットをひっくり返して、砂利を水槽に移しました。
そのときに、砂利にまぎれて一緒に入ったモジャモジャの根っこの中から、ちいさな芽は顔を出していたのです。
そんなことって、あるのだなあ。
枯れたものだと思い込んでいたものから生まれ出た命。
数年に一度という寒気に覆われた真冬の最中に芽生えた新芽。
生命の不思議と、強さと、めぐる季節を感じています。
(絵、安本洋子さん)(きなこ)
♪絵をクリックすると、雨はともだちをお聴きいただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=M0PnG4JSzZ8
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