広島が誇るパンやさん、アンデルセンのフルーツサンドが大好きです。
20代の頃、広島アンデルセンのお店で初めて食べた感激は忘れられません。
それ以来のファンです。
昨年末、患者会の仲間五人で乗り合わせて講演会に向かう車中、いつものようにペチャクチャおしゃべりに花を咲かせていました。
元気さん以外は全員女性だったので、話は自然食べ物のことに。
あれがおいしい。これがおいしい。
で、私が、アンデルセンのフルーツサンドはおいしい♪、と話したら、89才文学少女のAさんも、
「ああ、あれはとっても美味しいですよねぇ。わたしも大好きですよ」
と、大きくうなずいて、相槌。
「そうでしょ?食パンと生クリームとフルーツの組み合わせが、衝撃だったですよねぇ」
と言えば、
「そうです、そうです。話していたら、また食べたくなりましたねぇ」
と、Aさん。
「そんなに美味しいの? ぜひ食べてみたいわ」
と、みんなで盛り上がりました。
そんな話をしながら、途中スーパーマーケットに立ち寄り、手押し車のBさんが、少し遅れて車に乗るのを待って、再び出発しました。
ところが、しばらくしたら、後部座席からニュッと差し出されたものが。
何かと思えば、フルーツサンドではありませんか。
「運転しながら、食べられる?
みんなで盛り上がったから、フルーツサンドが食べたくなってね。
でも、お店に売ってなかったから、今、作ったの」
サンドイッチ用のパン、ホイップした生クリーム、カットしたフルーツを買って、ガタゴト走行中の車の中で、Bさんが手作りしてくれたフルーツサンド。
アンデルセンのフルーツサンドはおいしい♪と何十年も言いながら、自分で再現できるなんて、考えもしなかった私。
車の後部座席で、しかも膝の前に手押し車を置いた狭いスペースで、フルーツサンドを手作りして、みんなにふるまってくれたBさん。
フルーツサンドが、大好きな食べ物から、カンゲキの食べ物になった瞬間でした。
(絵、安本洋子さん)(きなこ)
♪絵をクリックしたら、一緒にいよう♪♪をお聴きいただけます。https://www.youtube.com/watch?v=2ua_5CSuy3g
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