患者会からの帰り道、最後の角を曲がったら、家の前になにか白いものが落ちていました。
誰かがティッシュを落としていったのかな。
裏の車庫に車を停めてまわって見れば、白い手袋。
バスの運転手さんがはめているような木綿の手袋です。
すぐに思い出した人がいました。
いつも杖をついて歩いておられるちいさなおばあさんです。
団地の道をゆっくりと歩いていらっしゃるおばあさんが、坂の一番高いところに建つ我が家の花壇のへりに腰掛けておられるのを初めて見たのは、半年ほど前だったでしょうか。
そのときも、やっぱりわたしたちは車で帰ってきて、その光景を見て、かわいい鳥が庭に来てくれたようにうれしいきもちになりました。
騒がしくしたら、もう来てくれないような気持ちになって、そっと玄関に入りました。
その後も何度か、おばあさんが花壇のへりに腰掛けておられるのを見かけ、そのたびに、ほわっとうれしい気持ちになりました。
白い手袋が落ちていたのは、いつもおばあさんが座る場所でした。
きっとおばあさんが落とされたんだ。
くしゃっと落ちた白い手袋のしわをのばして、花壇のへりに置いておきました。
(写真、スミピーさん)(きなこ)
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https://www.youtube.com/watch?v=8Tgdv4moHsU&feature=youtu.be
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