中国山地の真ん中、広島県の安芸高田という神楽の盛んな町に、全校生徒60人ほどの小さな小学校がありました。
その小学校の5年生が、地域の障碍者施設に体験学習に行ったあと、みんなで詩を書いてお礼に送ったのが、この「みんなが笑顔」の歌詞です。
「机の中にしまっておくのがもったいないので、歌にしてもらえませんか?」
先生からそんなお電話をいただいた後に、ファックスで届いた詩を読んで、私たちも驚きました。
一人一人、苦手も違う
だからほめ合う 苦手はカバー
助け合えば、みんながほっとする
小さな幸せが、大きな幸せを呼ぶ
できなくっていいさ、助け合おう、人間だから
ホントの思い行動にしたなら、笑顔になれる
やさしさは僕らが持っている
10人足らずの5年生が、1行詩を書いてまとめたものだそうですが、大人の私が頭で考えたのでは絶対に思いつかない宝物のような言葉が、キラキラ並んだその紙を手に、感激でしばらく立ち尽くしました。
子供たちのこのすばらしい言葉を台無しにしませんように、と願いながら、私たちも一生懸命、歌を作りました。
残念ながら、この小学校は今年の春、統合によって廃校になりましたが、「みんなが笑顔」を歌うたび、日本の将来は明るい!、と感じています。
(絵、安本洋子さん)(きなこ)
♪絵をクリックしたら、「みんなが笑顔」をお聴きいただけます。https://www.youtube.com/watch?v=Vd2WmvFx1O4
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