ご主人様がパーキンソン病である奥様のお話をうかがう機会がありました。
「私にとって、昨年は今まででいちばんしんどい一年でした。
もう何もかもがいやになり、その思いから逃げるために、ずっと毎日、ゲームをしていました。子供に、「ゲームばっかりしちゃだめ」と言っておきながら、そのわたしがゲーム三昧になっていました」
「でも主人は、そんな私に、「しんどくても毎日ちゃんとご飯も作っているし、家事もしているし、えらいよ」と言ってくれていました。その頃、主人自身もとても症状が悪かったのですが。」
奥様は、他にも様々なことをお話しくださったのですが、ここに書かせていただいたことが、私には今も心に響いています。
どんなに悲しいこと、しんどいことがあっても、毎日の生活には雑事もあり、家族がいたり、ペットがいたりすると、食事の支度をしたり、洗濯をしたり・・・、ただ悲しみにくれてそこにしゃがんでいるわけにはいかないことが目の前にあります。
ささいなことでも、自分がしんどいときにそれを繰り返し続けることは、大変なことだと思います。
奥様が、ゲームに逃げるほどの精神状態でありながら、家事をなさったこと。
でも、おそらく最低限の家事だったと思いますが、ご主人様がゲームをなさる奥様を責めるのではなく、「えらいよ」といわれたこと。
そのどちらもすばらしいことだと思いました。
奥様は、今、心もお元気になられたそうです。
きっとそんなお二人だから、こうしてまた心元気になられたのだろう、と思いました。
(写真,スミピー)(きなこ)
写真をクリックすると、パーキンソンブルーをお聴きいただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=QuLIX1EW9oM
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