久しぶりに渓流釣りの話
元気
若かりし頃、島根県の奥出雲や鳥取県大山、同じく鳥取県日野川上流河川によく出かけた。
狙うは岩魚、ヤマメである。
今でも、どの川のどのポイントでどんな魚を釣り上げたのかを明確に覚えている。
先日キナコが大掃除をしていた際に、その記憶を鮮明に蘇らせてくれるものを押し入れの中から取り出してきた。
私が独身時代に釣りあげた大物の魚拓(計4匹)である。
一番大きいのが、ヤマメの33.5cm、8月の終わりに奥出雲で釣った大物である。
本流から支流をさかのぼり最初の大きな堰堤の下にある大きな岩の岩陰に潜んでいた。
時刻は確か14;30分頃、夏の強い日差しが幾分弱まりすでに秋を感じる空気が漂っていた。
エサはミミズ、流れの中央に鎮座する大岩に向かって反対側を流したため、当たりは竿から直接伝わってくるごつごつとした魚の動きでとるしかない。
第一投目、その動きが伝わってきた。しばし間をおいた後、手首のスナップをきかせて鋭く合わせる。
これからが大変だった。
かつて感じたことがない強い引き、糸が切れるのではという恐怖と闘いながら、なんとか岸に引き上げたところ、魚が大暴れしたせいか、糸が体にグルグルと巻きついていた。
何だか少しかっこ悪い釣り上げ方だなと苦笑いしつつも、いわゆる夢の尺物ゲットでガッツポーズを何度も繰り返した。
恐らく本流にて豊富な餌を捕食して大きく成長し、支流へと遡上してきたものなのであろう、体高が高く銀色に輝く見事なヤマメであった。
そして、意気揚々とその日釣り上げた27cmのヤマメとともに行きつけの釣具店にて魚拓にしていただいたのだった。
その4か月後に結婚を控え、幸先いいなと一人で悦に入り、幸せを感じていたころだった。
それにしても、やはり渓流釣りはいいですね。ドリームアゲイン。
元気
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