年が改まったので,もう一昨年の年末になるのですが、シクラメンの鉢をいただきました。
真っ赤な花がたくさん咲いた鉢植えでした。
シクラメンは好きなので、買ったりいただいたりして、これまでも何度か育てたことがあるのですが、なぜか途中で枯らしてしまうことが多くて、もう諦めて花屋さんの店先で眺めるだけの花にしていました。
植物と人にも、相性があるのでしょうかね。
そんなわけで、一昨年シクラメンをいただいたときは、うれしいのと同時に、また枯らしてしまうんじゃないかと、心配と憂鬱な気持ちもあったのですが、そのシクラメンは、昨年、すっかりあたたかくなるまで、美しい赤で目も心も喜ばせてくれました。
昨年の夏はとても暑かったので、ちゃんと夏を越せるかな、と不安に思っていましたが、花の季節が終ってからも、緑の葉っぱは活き活きと、暑すぎる夏を元気いっぱいに越えてくれました。
でも、秋が来ても、冬になっても花が咲きません。
どうしてかなあ、と水をやりながら、葉っぱをそっと寄せてみたりしていたのですが、なんとまあ、先日ついに蕾を発見しました。
今年は暖冬だったから、こんなに遅くなったのでしょうか。
それとも、昨年、長く咲き続けてくれたから、少し疲れて遅くなったのでしょうか。
わからないけれど、ようやく、そして今年も蕾をつけてくれたシクラメン。
まだ蕾は硬く閉じて、色づかず白い色ですが、うれしくて、毎日、葉っぱを寄せて、笑顔で眺めています。
(絵、安本洋子さん)(きなこ)シクラメン
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