昨日、江田島の人権セミナーにお声かけいただき、トーク&ライブをさせていただきました。
今回はたっぷり1時間半の時間をいただいたので、ゲストに似顔絵作家の大上克己さんをお呼びして、質問形式で大上さんと元気さんの話をうかがいながら、進行するという形にしてみました。
二人とも40代で病気になっているので、仕事のこと、病気を隠さなければならなかったこと、似顔絵や音楽がどんな風に心を助けてくれたかということ等々・・・、若年発症特有の悩みなどもお聴きいただきながら、皆さんに歌とトークをお聴きいただきました。
皆さん、とてもあたたかくお聴きくださり、うれしかったのですが、中でも飛び切り感激した出来事がありました。
「わらって生きよう」という歌を歌っていたときのことです。
大上さんは、この歌に合わせて、ホワイトボードに会場から手を上げてくださった方の似顔絵を描かれていました。
まだあと2分くらい歌が残っているところで、ぷち、と音楽が止まってしまったのです。
この歌は、とてもノリがいいので、元気さんも一緒に2人で歌っていたのですが、いきなりカラオケが止まり、どうしよう、と思いましたが、大上さんが絵を描いている途中ですから、歌をやめるわけにいきません。
カラオケが流れないまま、アカペラ状態で歌い続けました。
会場の皆さんは、大上さんの似顔絵が出来上がるのをご覧になっていたので、手拍子をしてくださる人もいる、出来上がる似顔絵に夢中の方もいる、そんな状態だったのですが、カラオケが止まってから、どんどん手拍子が大きくなっていったのです。
それは、感激でした。
カラオケが止まって歌うのは心細いだろうなあ、と思いやってくださって、私たちを励ますために、皆さんが大きく大きく手拍子をしてくださったのです。
私たちが何を言ったわけでもありません。
それなのに、どんどん大きくなっていった手拍子に、ただただ感激しました。
昨日は人権セミナーだったのですが、人権ってどういうことか、私たちが教えていただいたような気がした瞬間でした。
(山中伸也先生の似顔絵、大上克己)(きなこ)
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