夫婦で「げんきなこ」として音楽活動をする中で、ご縁があってカバーしていただいた歌が何曲かあります。
「雨はともだち」は島根県松江市のシンガーソングライター影山さゆりさんがカバーしてくださいました。
選曲も含めてアレンジすべてを影山さんにお任せしたので、繊細な大人の歌を圧倒的な歌唱力で歌われる影山さんが、いったいどの歌を選んでくださるんだろうと、あれかな、これかな、と元気さんとずいぶんワクワクして待っていましたが、それが「雨はともだち」と聞いたときはとても驚きました。
お時間があればげんきなこオリジナルの「雨はともだち」をお聴きいただけたらうれしいのですが、元気さんアレンジの「雨はともだち」は、ポップな仕上がりなので、大人の雰囲気の影山さんがこの歌を選ばれるとは思いませんでした。
いったいどんなふうにアレンジして、どんなふうに歌ってくださるんだろう。
…
そんなことでよけいにたのしみで、ドキドキしながら、影山さんから届いたCDを聴かせていただいたのですが、聴きながら涙が流れたことを覚えています。
お転婆だった娘が、ステージのうえできれいな衣装を着て喝采をあびている姿をみたら、もしかしたらあんなキモチになるのでしょうか。
そんな感動で胸がいっぱいなりました。
…
長くなりますが、「歌をうたって春にいる」の「雨はともだち」のライナーノートを写させてください。
「釣りキチの元気さんは、小さい頃、夏休みになると10時のサイレンを待って近くの川に走ったそうてす。そして橋の上から覗く流れにハヤやカマツカを見つけてワクワクし、午後からの魚捕りの計画?を練っていたそうです。しあわせな気持ちにしてくれる思い出の登場人物が、魚とだったり川だったりするのは、元気さんだけではないでしょう。私にも、おしろい花や海の漂流物やまつぼっくりなど、友だちのように親しい気持ちを感じる自然があります。そしてそんな「なつかしいともだち」が、ささくれた心をふっとやわらかくしてくれる、そんなことが誰にもあるような気がします。」
(絵、安本洋子さん)(きなこ)
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コロン (土曜日, 16 5月 2020 08:01)
雨はともだちはげんきなこの曲の中で1番好きな曲です。初めて聴いた時、灰色だった私の心をバラ色に変えてくれました。雨は暗いイメージですが気持ちをクリアできる大切な時間かもしれません。
きなこ (土曜日, 16 5月 2020 11:52)
コロンさん、こんにちは。
そのように言ってくださって、ありがとうございますね。
灰色だった心がバラ色に。
わたしも、歌を聴いて心の色が変わる経験がありますが、
雨はともだちが、コロンさんにとってそんな歌だったことが
ほんとうにうれしかったです。
雨が気持ちをクリアにできる大切な時間、というのも、ああ、そうかもしれないなあ、と思いました。