川でクレソンを採っていたら、自転車に乗っておじさんがやって来られました。
大きな袋とハサミを持った、人のよさが体からあふれているようなおじさんです。
「コンニチハ」
と言ったら、「立ち話」ならぬ「採りながら話」になり、こうやって取るんだ、花も食べれんことはないけど、チョンと落としてもいいし、と、ハサミで切って見せてくれたりしました。
外で食べる塩むすびがオイシイのと同じで、こんなところでするおしゃべりは、たわいないのに心躍りタノシイのはなぜなんでしょうね。
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で、そのおじさんに「オイシイよ」と教えてもらったのが、クレソンのゴマ和え。
さっそく作ってみました。
特に書くこともない、普通のゴマ和えです。
素材がクレソンなだけ。
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結果は?
○です!
クレソンのピリ辛とゴマ和えの甘さがいい!といったウンチクなんかより、あのたった何分かのたのしいおしゃべりを思い出しながら食べるモノが、おいしくないはずがありません。
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今日もいい日になりますように。
(絵、伊藤正幸さん)(きなこ)
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