「栗はいりませんか?」
患者会の集まりのあと、Aさんが声をかけてくださいました。
栗?
今日の集まりの主要な話題は、いかにズームを患者会に導入するか、について。
コロナでどこもズームを取り入れはじめているようですが、パソコンに弱い私の頭は話を理解するだけで、いっぱいいっぱい。
アップアップ。
時々おぼれながら、塩水を飲みながら、ようやくついていっていた話を、わかりやすく、辛抱強く、力強くけん引してくださっていたAさんの口から、いきなり「栗」という言葉が飛び出して、一瞬頭が切り替わらなかったのですが、Aさんは重ねて
「イガもついているんですよ」
と言われます。
「午前中、絵画教室があって、そのままタクシーに乗ってここに来たのですが、今日は先生が画材に栗を持って来てくださったんです。
いただいてきたので、ひとつおうちに飾られますか?」
見れば、小さな袋の中ぎゅうぎゅうに、イガのついた大きな栗が2つ。
立派な栗です。
私は絵を見るのが大好きです。
栗の横にあった長細い筒に気が付いて、お願いして絵を見せていただきました。
くるくると画用紙を広げたら、鉛筆で描かれたイガ付きの栗。
やさしい栗・・・。
棘はピンピンと痛そうなのに、画面からあふれているのはあたたかさばかり。
やさしい奥様が「私より主人の方がうんとやさしいんですよ」と言われるAさんのお人柄のままだなあと感じました。
ヒートアップしてこんがらがった頭の糸がゆっくりとほどけていくようでした。
玄関に飾った栗を眺めながら、やさしい栗の絵を思い出しています。(きなこ)
コメントをお書きください
スミピー (木曜日, 01 10月 2020 13:42)
げんきなこさん、こんにちは!
患者会もズームでやられるようになるんですね。実際に会って触れ合うことはリモートでは味わえない生の空気感だったり温もりだったり笑顔がダイレクトに伝わるリアルさだったりが感じられる大切なことだと思うし、普段心細い思いをされている患者会の皆さまにとってそれはとっても大切な場なのではないかと勝手に想像し、なんだか寂しい想いがしました。それに自分事ではありますが、あいプラザでげんきなこさんにお会いできないのも寂しいですし…
本来、人と人が触れ合うなかで実際お会いしないと感じないちょっとした気遣いやさりげない優しさだったり、僅かな表情の変化だったり、その人から伝わる熱気だったり体温だったり、、、そういうのが今は離れて離れで感じられないというのは悲しいですよね。
でも今は皆でそれを乗り越えなければいけない…
それはわかってるのですが何とも言えない気持ちになりますね。
スミピー (木曜日, 01 10月 2020 13:46)
誤字すみません。
× 離れて離れ
○ 離れ離れ
です。
きなこ (木曜日, 01 10月 2020 16:47)
スミピーさん、こんにちは!コメントありがとうございますね。違うんですよ、今、ズームを取り入れようと思っているのは、役員会なんです。広島県内各地から集まるのはなかなか大変なので、ズームでできたらいいね、ということで計画を進めています。元気さんもそうなんですけど、服を着替えて集まる、というのも、なかなか大変なので、ズームで家にいてできたら事務的な話がとってもラクにできるようになるように思います。でも、もちろんスミピーさんが言われるようなことはあると思いますから、近距離の人が集まっておしゃべりを楽しむ地域会は今まで通りの予定です。ズームの良さと対面の良さと、両方を取り入れられたらいいなあと思います。
スミピー (木曜日, 01 10月 2020 17:28)
すみません、本筋から離れたしかも見当違いなコメント^_^;
失礼しました。
ズームのほうもうまく取り入れられるといいですね。
Aさんの絵、イガ付きの刺々しい栗をあたたかく描かれてらっしゃるということで、文明の力⁇であるパソコンを頼もしく教えてくださるお姿と、自然の造形を優しく表現される両面をお持ちのギャップが確かにまた素敵ですね!
きっと何事にも頭を柔らかく、吸収され、それを
また表現される方でいらっしゃるんだなぁと勝手に想像しました。
きなこさんもきっとご自身で、柔らか頭が大切だ〜♪(byふでりんのテーマ)と歌ってらっしゃるので、しなやかさもきっとお持ちのはず!笑
パソコンもどうか柔らか頭で頑張ってくだい!笑
きなこ (木曜日, 01 10月 2020 17:52)
スミピーさん、ありがとうございますね。栗、も、絵、もいいんですが、パソコン、はなかなかムズカシイです。(笑)でも、患者会のありがたいところは、私みたいなパソコン落ちこぼれに対しても、呆れずお付き合いくださるんですよね。私は元気さんがパーキンソン病になったおかげ?で、たくさんのことを教わったように思います。